【Column】『アルケミスト』から学ぶ”自分の運命を発見する”ということ
以前ストーリーズに載せたら『本のタイトルが知りたい!』というメッセージを何通か頂いたのでここで紹介します。
パウロ・コエーリョの『アルケミスト 夢を旅した少年(角川文庫)』
世界的な大ベストセラーですが、初めて手に取りました。
この本との出会いはこの記事で書いたKikki.KのDREAMSノートに書いてあった一文
“THERE IS ONLY ONE THING THAT MAKES A DREAM IMPOSSIBLE TO ACHIEVE:THE FEAR OF FAILURE.”
(夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。それは、失敗するのではないか、という恐れだ)
この一文が書かれているのが日本で1997年に発売された『アルケミスト 夢を旅した少年(角川文庫)』でした。(原著書はブラジルにて1988年に出版)
かなり前の本なので、近場の書店には置いておらずAmazonで購入。
P196と薄い本ですが、その中に人生における大切なことがギュッと詰まっています。
ストーリー
羊飼いの少年”サンチャゴ”が、何度も何度も同じ夢を見て
その夢には何のサインが隠れているのか?宝物はどこにあるのか?を探求すべく
アンダルシアからエジプトに向けて旅に出るストーリー。
少年と一緒に旅をしている気分になれる内容もお気に入りですが、その中で
様々な人に出会い、様々な言葉をもらい、くじけそうになりながらも自分の運命を決断し進んでいく姿を通して
『運命を追求すること・前兆を読むこと』という
人生でとっても大切なことを、少年から教わります。
いわゆる”引き寄せとは?” ”宇宙の力とは?”の根本的な仕組みが
ストーリー上で出会う様々な登場人物を介して伝えられているので
引き寄せなどに興味があればこの本から入ってみると良いのではないかな〜と思います。
(ストーリーズQ&Aをやると引き寄せに関する質問がとても多いので)
よくある引き寄せ系の本に書いてある内容が、少年の旅を通しこの一冊に全て描かれています。
まとめ
人それぞれ色々な考え方があると思いますが、私は昔から『人生は既に決まっていて、その決められたルートを辿っているだけだ』という考え方で生きています。
どの時点でそう気付いたかは覚えていませんが、中学生位の頃からそういう考え方だった気がします。起こることは全て、決められている人生を辿るのに必要なことなのです。
そして”人は必要な時にその人に出会う”ので、『いつどこで誰に出会うか』ももう決まっています。
人は出会うべくして出会い、物事は起こるべくして起こる。
自分に必要だからこそ相手は自分の人生に現れ、相手にも自分が必要だからこそ自分も相手の人生に登場します。そしてその人がいつ現れて、いつ自分の人生からフェードアウトするか。人はそれぞれ役割があるので、それももちろん決まっています。まさに小説の登場人物のような感じ。この考え方になってから自分の人生を映画を見ているかのように、外から客観的に見られるようになりました。
それを、この『アルケミスト』が解いてくれています。
『自分の運命を発見したということが一番重要だ』と。
なので、初めて読んだ時の感想は『やっぱりそうだよね』でした。
”自分の中にあった言葉で表せられないふわっとした気付き”がこの本で明確になった気がします。
何回か出てくる『全ては一つ』にも納得。
いくつもいくつも大切な言葉が散りばめられていて
これから何年経っても、大切に読み返したい一冊になりました。
1つだけ。旅に出る前に出会った、ある老人の言葉を。
『わしは必ず色々な形で現れるのだ。時には一つの解決法とか、良い考えとなって現れることもある。別の時には、危機一髪という時に、ものごとを起こりやすくしてあげることもある。もっと他のこともいろいろとしているが、ほとんどの場合、人はわしがやってあげたということに気がつかないのだよ。(中略)神様は誰にでも行く道を用意していて下さるものだ。神様がおまえのために残してくれた前兆を、読んでゆくだけでいいのだ』(引用:アルケミスト 夢を旅した少年)
”必然”に興味があれば、ぜひ。
パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年(角川文庫)』